2015年10大ニュース

年末らしく、今年の10大ニュースでもやってみたいと思います。今年のモバイル関連のニュースの中から個人的に興味を惹かれたニュースを10本ピックアップしてみました。

Google/Adobe オープンソース日本語フォント

Google_Noto_Fontsフォント重要!  Steve Jobs 先生は執拗なまでにタイポグラフやカリグラフィにこだわっていたことで知られていますが、ディスプレイに表示されるフォントは大切。Appleの製品の使いやすさ、美しさは綺麗なフォントによってもたらされている部分が大きいのではないかと思います。一昔前のWindowsのMSゴシックとかちょっとテンションが上りません。テレビも美しいフォントを入れることで絶対にもっと良くなると思いますが・・・。

Androidのデフォルトのフォントも決して美しいとはいえない状態が続いていたのですが、GoogleとAdobeによって公開された新しいNoto Sans フォントによって改善されそうです。このフォントはオープンソースでも公開されていて、PCを始めAndroidでも利用が可能です。残念ながら、Notoがはじめから入ってないスマホでは ブートロックを外して、Root化して・・・ゴニョゴニョしないとフォントを入れ替えられないのですが、今後登場するスマホではこのフォントが入っていることでしょう。Marshmallow では デフォルトで Noto Sans が使われています。

アドビ、Googleと協力し、画期的なデジタル書体を発表

格安SIMと格安スマホ

Set of color SIM cards isolated on white background「格安SIM」という言葉が広く認知されるようになった一年だったのではないでしょうか。SIMフリー端末を個人で購入し、ドコモやSoftbankのSIMカードを刺して使っていたエッジの効いた方々は数年前からいらっしゃいましたが、店頭でSIMロックのかかってない端末を購入できたり、SIMカードだけを購入できたり、SIMフリーで料金が節約できることを大々的に宣伝して、一般消費者向けにリーチが始まった年でした。

昨年末から今年にかけてMVNOの参入も相次ぎ、いまや20社以上。日本通信しかなかった頃と比べると選択肢も広がり、業界はレッドオーシャンですw それでもMVNOの回線数は右肩上がりで、今年中に4000万回線突破確実と見られているようです。法人回線も含まれていますが、ざっくり日本の人口の1/3が格安SIMを使っているということになりますね。

iOS9 コンテンツ・ブロッキング API

AD Block

Apple が新製品発表を行えば必ずと言っていいほど大きなニュースになるのですが、個人的にはiPhone 6s や El Capitan の発表よりも、このコンテンツブロッキングAPIのリリースが衝撃でした。いわゆる「アドブロック」と呼ばれるSafariブラウザ用のアプリで、Webページの広告を排除してくれる拡張機能がたくさん出てきましたが、このアドブロックと呼ばれる機能を実現するために欠かせないのが、このコンテンツブロッキングAPIです。

MacのSafariやChromeではアドブロックの拡張機能が以前からありましたが、スマホでアドブロックが大手を振って登場することになったきっかけとなっただけでなく、それによる副作用がありました。

Apple がこのAPIをリリースしたことで、Safari用のアドブロックがマッシュルームのように次々とリリースされ「アドブロック」という言葉自体が広く認知されるようになり、Android でもアドブロックがダウンロードを増やしていました。広告で収益を上げているウェブサイトが危機的状況になる(!?)なんて騒がれたりもして、波紋を広げてました。

更にアドブロックが盛り上がったことによってアドブロック界隈では大きな買収案件やスタートアップへの大型投資などが目立ちました。Firefoxのアドオンで名前が売れた、Adblockが Adblock Plusを持っているEyeo に買収されたり、元Google社員が始めたSourcepointという「広告ブロックツールを無効にするツール」を開発するスタートアップに資金と注目が集まったりと、ソレもコレもAppleのコンテンツブロックAPIの発表から始まったといえるのではないでしょうか。Apple 恐るべしと改めて実感したニュースでした。

iOS 9のローンチ日は9月16日に正式決定

「iOS 9」、米国時間9月16日にリリースへ

iOS 9の隠れた目玉機能、「広告ブロック」とは何か? – モバイルWeb広告における影響を考える

App Indexing/Deep Linking

235.searchingディープリンクはウェブの世界では当たり前のように毎日お世話になっているものですが、モバイルアプリではつかえません。今年は、ツイッターやフェイスブックに加えて、Googleもディープリンクをサポートするようになり、これまでのウェブとアプリの分断された世界が一つになる日が近づいてきました。

ウェブの世界では、ウェブサイトのトップページではなく、各コンテンツへ直接リンクがあり、検索結果などからトップページを介することなく、そのページへ直接飛ぶことができます。当たり前すぎて、なに言ってんの?と思うかもしれませんが、アプリではこれができないのです。正確にはできなかった。

例えば、「アイフォン ケース」の検索結果には、Amazonや楽天の商品のページがあり、リンクをクリックすれば商品のページへ遷移します。スマホでも検索結果はブラウザで表示されますが、ウェブの検索結果をアプリで開いて欲しい時があります。そんな機能を実現してくれるのがディープリンクです。Webはウェブ、アプリはアプリと分断されていた二つの世界が、ウェブだろうがアプリだろうが必要に応じて必要なものを開いてくれる賢くて便利な世界がやってくるのです。これまではアプリを検索するならGoogle Play や Apple App Store へいってからそこで検索をしていたのが、google.co.jpへいって検索をすれば両方見つかるようになる(もう既になっている)、のです。Twitter やFacebook でも表示されるリンクによって、アプリで開けるようになっています。

検索で大きなシェアをもつグーグル先生は特に乗り気で、ウェブサイトのサイトマップに当たるApp Indexing なるものを発表し、検索インデックスにウェブページと同じようにアプリのコンテンツを追加することができるようにしてしまいました。

キュレーションメディアとか

newspaper.Gunosy, SmartNews, Antenna, Nuzzle, Instant Articles … 今年4月にマザーズに上場したGunosyに象徴されるんだと思いますが、今年はニュースアプリ真っ盛りの年でした。ニュースアプリからキュレーションアプリ/メディア、さらにその先にディスカバリーサービス、パーソナライゼーション、マシンラーニング、AIというところに注目が集まったきっかけになったのではないかと思います。

Yahoo (US) Bing and Google

Google's Marissa Mayer Named Yahoo CEO今年夏、Yahoo US は Google の検索アルゴリズムや検索広告を採用することを発表しました。Googleによる検索エンジンは2018年まで提供され、しかもMicrosoft Bing との併用も可能、検索クエリをどちらに振り分けるかもYahooが決められ、ミニマムコミットメントもないという好条件らしいです(SECのファイリング )。2007年から Yahoo US の検索エンジンに採用されたMicrosoftのBingの契約期間は2020年まで。Bingもこれまで通り検索エンジンとして使われつづけるようですので、ヤフーがBingとGoogleのいいとこ取りをした最強の検索エンジンになるんでしょうか。


日本のYahooでは2010年からすでにGoogleを採用していますので、US Yahoo が「日本はうまくいってそうだし、やっぱりUSでもGoogle使っとくー」と言ったかどうかはわかりませんが、Yahoo! Japan での取り組みも少なからず影響を与えたのではないでしょうか。

YahooとGoogleがタッグを組む?

Googleバッシング

whitecat10ロシアではGoogleに対する締め付けが厳しくなってます。Googleに対して一番冷たい国かもしれません。政治的なプーチン先生の思惑も見え隠れしていますが、Androidへの自社アプリのバンドルやデフォルトの検索エンジンなどについて、独占禁止法でペナルティを課せられてしまいました。

欧州でもGoogleは窮地に立たされているみたいで、検索エンジンと Androidへのアプリバンドルの両面で独占禁止法に違反しているとのEU当局の見解が発表されました。フランスに行ってフランス語の検索エンジンの会社を現地に立ち上げれば政府も現地のVCも喜んで投資してくれるよ、なんてことを囁く友人もいました。

WindowsとInternet ExplorerをバンドルしてはいけないというMicrosoftに対する独占禁止法も欧州から始まったことでした。Googleバッシング、来年もしばらく続きそうです

グーグル、アンドロイドめぐる競争法違反の疑いで米当局調査-関係者

米グーグル、欧州で魅力攻勢を展開へ

独禁法違反? EU当局がグーグルを調査開始

Firefox Tile

screen-shot-2014-11-10-at-4-51-59-pmFirefoxがGoogleとの検索パートナシップからYahooへと移り変えたのには正直驚きました(USだけ)。Google は Chromeのシェアが1位になったのと、Googleでの検索結果への自信、ブランド認知度からFirefoxとのパートナーシップは必要ないと判断したのかもしれません。FirefoxはYahooとのパートナーシップを締結し、今年12月でGoogleとのパートナーシップは正式に終わりを迎えました。そんなFirefox が新しい収益源を模索している中で登場した Firefox Tile。広告枠として最後の一つのスポットにスポンサーのアイコンが表示され、サイトがリコメンドされるというもの。なが~いベータを経て今年5月に登場したものの、すぐに消えてしまいました。

Flash

flash-logoジョブズ先生のあのお言葉からはや5年。今年は Flash にとっては受難の年だったのではないでしょうか。脆弱性が発表されては叩かれ、叩かれては脆弱性が見つかりと、散々な一年だったかも。挙げ句の果てにはFlashをデフォルトでサポートしないなんていうブラウザやサイトも出てきたり・・・orz

Flashのオーサリングツールが Adobe Animate へ名称変更もありました。

終わりは近い…? アマゾンまでもFlashを完全閉め出し

アマゾンから新しいアプリの収益モデルが登場

Dollarphotoclub_15548419アプリの収益化はアプリ開発者なら誰でも悩むところ。広告モデルは別にして、ユーザ課金モデルであれば、ダウンロード課金にしろアプリ内課金にしろ「課金」するポイントを作らなければなりません。そんななかAmazonから登場した収益化に新しいアプローチ、Amazon Underground。ユーザがアプリを使った時間に応じて報酬が得られるというもの。実質アプリを無料で提供して、時間に応じて報酬をもらうという画期的な収益方法です。
現在はアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスと限られた国でのローンチですが、うまく行けば他の国にもやって来ることは十分に考えられるわけで、本格的に始まれば第3のアプリマーケットとして台頭することも考えられ、開発者の収益化にもオプションが増えるのでは。

AmazonがAndroidアプリに新たな収益モデルを発表

 

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