開かれたウェブへ 〜 Vivaldi Browser がステキ

Vivaldi Browser は Opera の創設者の一人、Jón S. von Tetzchner 率いるチームによって開発されているウェブブラウザ。かつて Opera を作っていた人たちによって開発されているブラウザです。詳しいことは、この辺(↓)をご覧ください。

2015年1月にプレビュー版が公開されてから1年3ヶ月、今年4月にβ版を終え、待ちに待った1.0としてリリースされたウェブブラウザ、Vivaldi Browser。Windows, Mac, Linux 版が公開されてます。実質 Chrome、Firefox ぐらいしか選択肢がなかった、もうやり尽くした感満載のブラウザ界隈に彗星のごとく現れた新しいブラウザは、ウェブブラウザの新しい定番となりそうな機能満載で、ワクワクです。強制的にChromeから乗り換えて1ヶ月、すでに病みつきで離れられません。

今日は僕のお気に入りの機能を一挙紹介。ここで紹介する機能は一つひとつは決して顎が外れる、目から鱗が落ちる、思わず膝を叩くような、Google I/OやApple WWDCの基調講演で発表されるような、大きなイノベーションではないかもしれませんが、毎日使っているブラウザでの作業を間違いなく(場合によっては飛躍的に)効率的にしてくれるものばかりです。ぜひ、一度試してみてください。

Web Panel

webpanel-twitter-and-blogWeb Panel はVivaldi Browserのサイドバーにあるウィンドウ。ブラウザと同じなんだけど、Web Panel に入れておくといつでもそのサイトをサイドバーで表示することができる。四六時中開いてるタブは Web Pabel で開きっぱなしにしておくと便利。僕はTwitter, Facebook, Pocket, Google Keep, GmailをWeb Panelに入れてます。最近のウェブサイトはレスポンシブに作られているので、幅の小さなWeb Panelに入れるとスマホ用のサイトが表示されWeb Panelにぴったりです。

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Web Panel に追加したいサイトを開いてから、+をクリックして追加

 

タブ・スタック/タブ・タイル

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タブを重ねてタブスタックにまとめる

タブブラウザはもはや常識ですが、その当たり前のタブをさらに進化させたのがVivaldi Browser。タブ同士を重ねての「タブ・スタック」で、同一トピックで開いているタブを一つにまとめてみたり、タブ・タイルで2〜4つのページを同時に表示したりとタブブラウザの使い方の新しい提案です。調べ物していると知らぬ間に沢山のタブが開いてしまうもの。タブが横にズラーっと並んでしまって、どこからクリックしていいのかわからないこともしばしば。そんな時はタブを重ねてタブ・スタックとしてまとめてしまえばすっきり。一つのタブに複数のタブがまとめられているので、関連するトピックや検索ワードごとにまとめておけばタブで溢れかえってしまうこともなくなります。

タブ・スタック としてまとめたタブはタブ・タイルで複数のタブを同時に開いておくことができます。これが意外と便利。例えば、参考サイトやページを左に開いて、右にGoogle Docsを開いてリサーチとまとめるとか、左側でブログを書きながら、プレビューを右側で確認するなんて使い方にはぴったりです。

tab-tiling

2つのページをタイルしたところ。最大4分割まで。

 

右クリックで検索エンジンの追加

アドレスバーや検索ボックスのから検索を利用している人は多いのではないかと思いますが、検索は常にGoogleではなく、その時に合わせて適切な検索をできたら効率が上がるケースはよくあります。「この本Amazonにあるんだけどなー」と思いながらGoogleで検索してAmazonのリンクを探すとか・・・。検索ボックスのにAmazonがないかもしれないし。Vivaldi Browserでは検索ボックスに検索エンジンを追加するのが簡単なだけでなく、使うのも簡単です。

twitter-search

ウェブサイト上の検索ボックス上で右クリックして追加

検索を追加するのはサイトの検索ボックスで右クリックから追加。例えば、Twitter.com へ行って画面上部にある検索ボックスにカーソルを入れて右クリックで表示されるメニュー(Add as search engine…)から検索へ追加で、Vivaldi Browserの検索に追加されます。設定から今追加したTwitterの検索に“t”を割り当てれば、

vivaldi-search-settings

設定画面を開き、いま追加した検索にニックネーム “t” をつける

 

twitter-search

アドレスバーから

“t 東京都知事”と検索すると、Twitterでの検索結果を得ることができます。

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“東京都知事” Twitter検索結果

 

検索ボックスはありとあらゆるサイトであります。Google Play、Amazon、YouTube、楽天など、普段よく使うサイトでGoogleを使わずに一発で検索できる便利機能です。

他にも、リサーチやお買い物でサイトを巡っている時に簡単にメモが取れる、Noteや、ブックマークにニックネームを付けてニックネームをアドレスバーに入れるだけで呼び出せたり、多彩なタブとブラウザの設定オプションなどなど、まだまだ紹介したい便利な機能はたくさんあるのですが、これ以上書き続けるとマーケティングチームから「いい加減にしてください」と言われそうなので、このくらいにしておきます。ここで紹介できなかった機能はこちらで御覧ください。Vivaldi Tips

最後に・・・

デスクトップPC向けとはいえ、他社ブラウザを紹介することに少なからず躊躇いもありました。将来的にはモバイルブラウザのリリースを予定していることを考えると、競合となりうるブラウザについてブログを書くことには社内的にも賛否両論でした。でも、インターネットは一つのブラウザだけで見られるべきではなく、ウェブはオープンであり続けなければならないと信じています。

90年代後半から2000年代にかけて、Microsoft IEが約90%(w3schools.com Browser Statistics)という圧倒的なシェアを誇っていた時期があります。IEだけでしか見れないサイトがあったり、IEにあわせてウェブサイトを作っていた時代がありました。そんな時代はIEしか考えなくてよかったので作り手側にはメリットがあったのかもしれませんが、今日のようなウェブの進化はその間見られなかったのです。一部の大企業がウェブを分断していた時代には、ユーザーの使い方が限定され、ウェブのオープンさが損なわれてしまいました。CSS、HTMLなどのウェブの基礎をなす標準が深化成熟し、AJAX、jQuery、React.js などのフレームワークやライブラリが生まれ、様々な新しいサービスが作られている環境としてウェブが存続できるのは、複数のブラウザがしのぎを削って競争する中で、ブラウザが進化をし、ユーザに選ばれるような機能を知恵を絞って考え、実装してきたからだと考えます。

選択は競争を生み、競争はイノベーションを起こし、イノベーションによって進化した新しい価値やサービスの恩恵を受けるのは私たちユーザです。ブラウザを選択できるというのは実は素晴らしいことであり、オープンなウェブへの賛成票を投じることでもあるのです。

これからもウェブで様々な新しいサービスや価値が想像されていくためには、オープンであることが必須であるとも言えます。Vivaldi Browserは既存ブラウザがシェアを固めていく中、硬直化しがちなブラウザマーケットに一石を投じる製品だと思います。ブラウザを開発する一デベロッパーとして自戒の念も込め今回このエントリーを書くことにしました。

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